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「IMFの問題はストロスカーンだけか」

マウント・ワシントン・ホテル
Mount Washington Hotel.
ホテルの立て看板ではイタリック体の "The" を冠して
"The" Mount Washington Hotel となっている模様。
そうなのである。まさに、”あの” Mount Washington Hotel である。
(画像は Google のイメージ検索の結果をキャプチャしたもの)

マスメディアに斯様なIMF(International Monetary Fund)批判の記事が載るのは、此度のような機会でもない限り、まぁ珍しいかと思えたので、保存用にコピペ。今回は「保存用にコピペ」のエントリです。

【コラム】IMFの問題はストロスカーンだけか - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_238683
(2011年 5月 19日 20:14 JST)

【ボストン】国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン専務理事が性的暴行の疑いで逮捕されたことは、IMFが最も避けたいこと――「注目」を招いてしまった。

IMFは、例えるなら、中世におけるローマカトリック教会のようなものだ。王の背後にいる真の実力者で、あらゆる場所で影から手を回し、決して説明のつかない存在。ストロスカーンの逮捕が、ギリシャの債務借り換えに支障をきたすかもしれない、との市場のうわさがある。こんなうわさが立つということは、よっぽどのことだ。

 下劣な性的スキャンダルだけが大衆の注目を集める、というのは悲しいかな、人間の性(さが)をよく表している。それは事実だ。しかし、人々の生活に影響を及ぼし、かつ見過ごされている真のIMFの問題に目を向けてもらうために、今、流行りのIMF話を臆面もなくさせて頂くことにする。

 それは、数カ月前に「発覚」したが、おそらく夕方のニュースではあまり取り上げられなかった。

 話としてはこうだ。IMFの「傲慢」「自己満足」「処世術」が、いかに3世代に一度の金融危機を助長したかということだ。

 断っておくが、これは私ひとりの見方ではない。IMFの独立監査役、IEO(Independent Evaluation Office)の意見なのだ。IEOは、IMFの問題点について調査を実施した。

 IEOによると、2004年から07年半ばまで、IMFは、「最終的に危機につながるぜい弱性とリスク」に対して、かなり無頓着だった。

 IMFは、明白な警告を出していない。IEOによれば、「07年4月時点でもなお、IMFのメッセージは、好ましい世界経済の環境が続くなかでの楽観主義を示していた」

 おっと冗談ではない。その時期はすでに「サブプライム」が金融市場の不安を呼び起こし始めてから数カ月が経っていた。 

 これはたいしたことではないのか。昔の話だと片づけられるのか。米国は今、先の金融危機がもたらした大量の失業、記録的な倒産と差し押さえ、数えきれないほどの家庭崩壊を味わっている。政府は新たな金融危機に備えて動いている。欧州も危機に苦しんでいる。

 IMFは、金融システムをめぐる中心的存在だ。信用バブルの間、IMFは一体どこで何をしていたのか。

 IEOの報告書は、IMFが無能だった理由として、「傲慢」「自己満足」「処世術」の3つを挙げ、痛烈に批判している。

1)「傲慢」について:報告書は、IMFのスタッフが、外部の調査や分析にほとんど注意を払わなかったことを指摘している。2004年から06年まで、信用危機が迫っていることを警告した賢明なエコノミストは多かった。ウォーレン・バフェット氏は、03年という早い時期に、デリバティブを「金融の大量破壊兵器」と呼んだ。しかし、IMFは気にもとめなかった。

 それどころか、IMFの責任者らは、どっかり腰を下ろして「集団思考」にふけっていた。「市場の規律と自主規制は、金融機関の深刻な問題回避に十分」と納得し合い、「“先進的な”金融市場が最小の規制で安全に機能するため、先進国の危機は起こり得ない」と思い上がりも甚だしく信じていた。

2)「自己満足」について:IEOによると、IMFのスタッフは、バランスシート分析が「不十分で、使い方を誤ることもあった」という。報告書は、「あるIMFの上級スタッフの発言にもあるように、IMFにとって、バランスシート分析はマクロ分析の“失われた環”だった」と指摘している。

 それは聞き捨てならないことだ。見習いアナリスト、いや、自分の資産運用に1カ月以上時間を割いた経験を持つ個人投資家でさえ、バランスシートが基本中の基本だということは知っている。損益計算書でさえ、バランスシートの次に重要なのだ。IMFはそのバランスシートを見ようともしなかった。

 IEO報告書は、金融情勢を振り返り、IMFは、多くの有用なデータを「無視または誤解した」と指摘。そのうえで、「そのデータ不足ゆえに、一部の金融システムの状態や証券化というリスク分散の特質に賛辞を送ることができた」とした。

3)「処世術」について:IMFでは、出過ぎた発言は最も嫌われた。組織に漂う「賢明さ」に刃向おうとする者はいなかった。波風をたてないために、迎合する――これが、IMFの幹部に昇進するための方法だった。「余計なもめ事を起こすな」「たとえ間違っていてもボスの言うことに反対するな」、である。

 IEOによると、「スタッフは、たとえ間違っていたとしても、組織内の評価に合えば失敗はない、と感じていた」「上級スタッフ数人が、強い異論を唱えることについて、キャリアを台無しにする可能性があると感じていた」という。上級スタッフがそうならば、ジュニアアナリストの目には、この組織はいったいどう映っていたのか。

 驚くべきことに、これらのIMFの欠陥は新しいものではない。ひとつとして知られていないものはない。「10年間」警鐘を鳴らしていた批評家も複数あったという。しかし、誰一人として行動を起こさなかった。

 つまり、これがIMFなのである。こういう役人たちを誰が問いただすのか。

 ストロスカーン容疑者がライカーズ島の収監施設に送られる光景を目にしたことで、IMFに漂うオーラは一部剥げ落ちたことだろう。もしそうならば、今が変革の時、である。

(筆者のブレット・アレンズは、マーケットウォッチとウォール・ストリート・ジャーナルのパーソナルファイナンス・セクションのコラムニスト)



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伊藤貫という人物。 と、核武装について。

伊藤貫 - Wikipedia によると、彼は「国際政治・米国金融アナリスト」。その顔ツキからして、小泉や竹中や輿石や鳩山ユキヲやカンチョクトに負けず劣らず、既に充分アヤシイのであるが、チャンネル桜にときたま出没する。このような人物のフトコロにギャラとして二千人委員会の拠出金の一部が紆余曲折を経て入るのかと思うと、二千人委員会の拡大発展は先行き曇天である。

先日放送されたチャンネル桜の番組「田母神塾」にもゲスト出演していた。いや~、酷かった。その饒舌ぶりだけがトリエな話を、まぁ、聞く前から大した内容ではないことは推察していたが、とりあえずそのような思いを横に追いやって、最初から最後までじっくり聞いていると、伊藤貫はどうも、アメリカが経済・軍事の面において萎縮・没落してゆくことが嬉しくて嬉しくてもうワクワクしているらしく、そのアメリカとは相対的に、支那が経済・軍事の面において拡大・飛翔してゆくことが嬉しくて嬉しくてもうワクワクしているらしいのである。

このような思想のアヤシイ人物を田母神閣下の番組に出演させるとは、チャンネル桜のエセ保守ぶりも、いよいよ極大期を迎えつつあるのかと思われてならない。人あたりのいい工作活動には昔から従順なまでに弱い日本人である。


伊藤貫なる人物についての説明は、中西輝政の同類のついでとして出てくる、次の幾行かの引用文があれば事足りる。

近年の日本核武装論は、日米同盟破棄と対米核弾道ミサイル開発を狙う中西輝政が好例のように、日本の国家安全のためのものではない。私以外の日本核武装論者は皆、ロシアや中共と通謀していて、日米同盟の解体を狙っている。日本核武装は「スパイクマン地政学」に従った核武装論に限定する、正しい日本核武装論のみを厳格に選別しなくてはならない。

中西輝政の『日本核武装の論点』の共同執筆者はほとんど、この種の怪しげな人物たちである。例えば、劇画作家が本業だからなのか、漫画的な出鱈目を臆面もなく書きまくる兵頭二十八は、日本の核兵器の標的を米国にしている(注9)。伊藤貫は、具体的に「自主核」の説明も提示もせず、中西を模倣して、「自主防衛能力(自主核)と同盟関係の多角化」と、逆防衛を主張し、日本がロシア/中共に分割占領される日本国の滅亡をプランする(注10)。


*注9) 兵頭二十八 「日本列島核兵備計画」 『諸君!』 一九九六年十月号、二一三頁。

*注10) 伊藤貫 「米国の核頼みの日本は、十五年で中国の属国だ」 『諸君!』 二〇〇九年三月号、八〇頁。伊藤貫の国際政治学の知見は破茶目茶、軍事知識はゼロ。その論には、中西流のデマゴギー以上の内容が何一つない


中川八洋著 『地政学の論理 拡大するハートランドと日本の戦略』
(徳間書店、2009年) p242、および p253



なお念のため、小生は、中川八洋氏の主張や論の全てを支持しているわけではありません。そのことについては過日のエントリ「oyoyo Memo Blog 中川八洋氏と憲法無効論」をご一読下されば、自ずとご了解いただけるものと存じます。


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